アピストグラマをもっと知りたい。気付いたら嵌っていたドワーフシクリッドの飼育記録を綴ったブログです。

2015年5月19日火曜日

天誅

Ap.sp.パヤリンギ(パヤミノニス x ルエリンギ)
浮上を今か今かと待ち望んでいたパヤリンギ(パヤミノニス x ルエリンギ)の稚魚。

Ap.sp.パヤリンギ(パヤミノニス x ルエリンギ)
13日の朝に孵化を確認しましたが未だに泳ぎ出しません(>_<)

孵化して4日目くらいから徐々に稚魚の数が少なくなり、流石に痺れを切らしたママが稚魚たちを巣から連れ出したようですがその姿を見て愕然(ू˃̣̣̣̣̣̣︿˂̣̣̣̣̣̣ ू)

孵化当初はドッサリいた稚魚たちがここまで少なくなり、魚としての姿も形成されていないようです。

水温が24℃と低いにしても、この形状のまま一週間浮上しないとなるとやはり水質ではなく組み合わせの問題なのでしょうか・・・。

孵化したのなら浮上まではするだろうと踏んでいたので思わぬ誤算でした。

産まれてくる稚魚がそれぞれの特徴をミックスしたアピストになるのか、それともいくつかのパターンのアピストになるのか大変興味があったのですが・・・。

やはり自然界の摂理、神の領域を犯してしまった結果なのだろうと思います(>_<)


しかし今回の出来事により、アピストの進化や種分化の歴史が少し垣間見えたような気がしました。

前回の記事のコメントでクリリンさんから『生殖的隔離機構』という言葉が出てきたので少し調べてみました。

生殖的隔離とは二つの生物の間で互いのアイデンティティを守るために交雑が起きないようにする仕組みの事で、隔離機構には交配前隔離と交配後隔離という大きく分けて二つの機構があるようです。

交配前隔離とは、求愛行動や交尾器・構造が異なるために生殖行為が行われない。

交配後隔離とは、交配は出来ても流産したりして子孫が誕生しない。例え雑種が産まれても遺伝的に生殖能力が欠如するというものだそうです。

今回のパヤリンギの場合は交配後隔離になりますね。

三日月湖
しかし常に全てがこの生殖的隔離により交雑が拒絶されるとは思えないんです。

高低差が少ない南米の河川は蛇行して流れています。

氾濫や土砂崩れ等により流れは変化するだろうし、乾季には三日月湖が作られます。

こうした孤立した水溜りに泳ぎが得意では無いアピストたちが取り残される場合がかなりの確率であると思われ、そんな環境下において発情期を迎えた異種のアピスト同士が出会い交配するケースはあると思うんですよね。

発情期を迎えた♂の前を、黄色い婚姻色をした違う種類の♀が通り過ぎた場合放っておかないのでは?なんて思っちゃいます(笑)

シクリッドは、雄と雌それぞれの体の模様や婚姻色により交配相手を選んでいるそうです。

我が家でも雌雄が隣同士の水槽に隔離されていて、照明が点灯していない時は他人のふりをしているのに、点灯するとこれでもかっ!とばかりに互いにギラギラと体を光らせる場面を何度も見た事があります。

しかしシクリッドの種の分化を研究している方によると、孤立した環境下では遺伝子の塩基配列を変化させてその生息環境に適応するのだそうです。

その結果、元の種とは異なる模様や(保護)色に変化して異種が誕生していくのだそうです。なるほど~。

遺伝子の塩基配列は長い時とともに少しずつ変化するようですが、このような環境変化に適応するために大きな変化を遂げることもあるんですね。

ならばその大きな変化とともに異種の交配も可能になる事はないのかなぁ~。

アフリカの大きな三つの湖、タンガニイカ湖、マラウイ湖、ヴィクトリア湖にもシクリッドが生息していますが、これらの湖では種の分化が盛んに行われてきたようです。

中でもヴィクトリア湖のシクリッドは、1万4千年という進化的には非常に短い期間に500種以上の種分化をしてきたのだそうです。

そこに注ぎ込む河川には数種程度しかいないシクリッドが湖では異種がわんさか居るんだとか。

それを聞くと異種間の交配により新たな種が産まれても不思議じゃないよなぁ~

同じロットで来日したロートカイルなのに、通常のテールの他にラウンドテールが居たり、スペードテールやピンテールが居ても不思議じゃないですよね(笑)

まだまだ見た事が無いアピストが至る所でひっそりと暮らしているかもしれないな。

Ap.パヤミノニス/Rio Payamino
さてパヤミノ爺さんの苦労は無駄にしてしまいましたが、妻の元に戻ったパヤミノ爺さんは早速仕事をしたようです。

少なっ・・・。

動揺を隠せなかったか・・・(笑)

次頑張りましょう!





水草レイアウト水槽
何かとっても難しい話を書いてしまったので全く話を変えて、水草レイアウト水槽。

OPNOVA LEDライト
4月に入ってから立ち上げた120cm水草レイアウト水槽には、香港のOPNOVAというメーカーのLEDライトを設置しました。

OPNOVA LEDライト
発光面を見ると数色のLEDライトが光ってますが、水槽内は自然光に近い柔らかな光で照らしてくれます。

水草レイアウト水槽

水草レイアウト水槽
水草はちゃんと生長するのか、魚たちは綺麗に見えるのか少し不安はありましたが、全くの無問題!

LEDライトに有りがちな白色が強過ぎることはなく、蛍光灯に近い演色性です。

水草レイアウト水槽
短期間での作成となったため水草の種類は多くありませんが、感覚的にはどのような水草でも問題無く生長するものと思います。

トゥッカーノテトラ
トゥッカーノテトラも綺麗な色を発してくれています。

Ap.オルテガイ/ペバス F1
こちらは止むを得ず入れてしまったオルテガイのF1。

LEDライトの各色が背びれに反射してるでしょ!?

ウソですよ~(っ*´∀`*)っ

Ap.オルテガイ/ペバス F1
まだ小さいのに綺麗になってます(笑)

大きな水槽内で時々仲間と出会うと戯れあうように遊んでます(笑)

やっぱり水草水槽でアピストを育てたいなぁ~と一瞬思いましたが、ドボン水槽化してしまうのは目に見えているので我慢します!

ヨシ!来週は撮影だ!(๑•̀ㅁ•́๑)✧


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18 件のコメント:

けんけん さんのコメント...

産地の交雑も含めて、人間の都合で変なアクションはイカンという感じですかな〜
ま、今回は事故ってことで。。
自然を少し切り取って遊んで頂くってスタンスでいきましょうか〜
ヴィエジタータとかはしゃぎすぎましたな。反省…

Unknown さんのコメント...

この辺の話は難しいところですよね。

実際問題、自然界で起きている交雑もどこまでが本当に自然発生で、
どこからが実は環境破壊による人為的影響だったかなんてわかりかねますからね。
我々が愛でているアピストのいくつかは、我々により住処を追われた種たちが交雑することで、
作り出した生き抜くための姿かもしれません。
これは水槽で起きる交雑と本質的には同じかと思います。

自分はアピストの種なんて不安定極まりないものなので
水槽内であれば純系でもミックスでも飼育者が愛せるものを愛したいように愛せばよいと思っております。

あ、念のため!自分は種をまたぐ交配は積極的にしたことはありませんよ(笑)

クリリン さんのコメント...

まいどです。やはり、グループが違うと無理だったんですね。今回は事故という事で。パヤミノじいちゃんの次の頑張りに期待しましょう。水草レイアウト水槽、来週撮影ですが、後どれくらい伸びますかね。全景写真が楽しみです。トゥッカーノの発色素晴らしいです。ということは、低Phドボン水槽に仕上がる事請け合いですね(笑)

taketatu さんのコメント...

発生異常になっちゃいましたか・・・。

異なる遺伝子を組み合わせた場合、うまく発生しないということもあるのでしょうね。
ものの本によれば、遺伝子の変異そのものは世間一般の認識よりも高い確率で発生しているそうで、それが残っていったら、新種がばんばん誕生してしまいますよね~。

レイコン水槽・・・コンセプトは私のも似ているような気もするのですが(錯覚かな?)、すべてにおいてレベルが違います~。素晴らしい仕上がりになりそうですね。 私も来週は撮影です!

スバル さんのコメント...

パヤリンギ残念でしたね…でも、それが自然な事なら仕方がないですね(^^;;
パヤミノおめでとうございます(^^)
レイコンもいよいよですね!今年は盾を!頑張って下さい(^。^)楽しみにしています。

moomin さんのコメント...

やばい!なんでそんな真っ赤な水草になるの!!
そしてすっごいきれい!!!
あぁぁぁいいなぁぁっぁあ

最近90立ち上げたんですが・・・来年は出そうかな?^^

abot さんのコメント...

どうも。
残念でしたね。何かが違ったんですね、きっと。
自然界で偶然があるかは分かりませんが、今回は偶然?というかちょっとしたハプニングという感じですかね。
水草のほうも凄いですね。香港の照明、LEDの並びがちょっと他とは違う感じでしょうか?撮影がんばってくださいね。

Woodlabel さんのコメント...

> けんけんさん

ですね・・・(^-^;
ちょっとはしゃいじゃいました。

でも〇態さん達が必ず用意しているドボン水槽では何かしらの事故があると思うんですよね。
アピストは必ず同種、同産地で育てなければいけないなんてルールは無い訳ですから(^-^;
だからと言って積極的に交雑を目指すわけではありませんが、また今回のような事故が起こればしっかりと観察してみたいと思います。

Woodlabel さんのコメント...

> MALさん

確かに色々勉強していくと、アピストだけではなく生物が長い歳月の中で生き抜く為に進化してきた結果が今の姿なのだと理解しました。
ドボン水槽では何種もの魚が一緒に暮らしていますが、自然とテリトリーが決まり餌の取り方もそれぞれが工夫するように進化しているように見えますし。

まぁ今回はたまたま隣同士の水槽だったということもありますが、産まれてきた稚魚たちには可哀想なことをしてしまいました。
今後は今回のような事が極力起きないように気を付けますが、普通に飼育していて同様な事が起きてしまった場合は責任を持って接していきたいと思います。

Woodlabel さんのコメント...

> クリリンさん

大きな括りの中では同じグループに属するとは思うのですが、それも人間が決めた事ですから何かが違ったのでしょうね。

レイアウトは後1回トリミングして全体の雰囲気を決めていきたいと思ってます。
全景写真は審査結果が出てからですかね(^-^;
あまり良い成績は出ないと思いますから全景写真がここで出ることはないかな・・・(笑)

Woodlabel さんのコメント...

> taketatuさん

浮上しませんでした・・・(>_<)
同じアピスト同士ということもあり、人間に例えると国際結婚のように考えていたのですが、孵化したにも関わらず浮上しなかった事に驚きました。
成長する過程で発生異常や奇形が出て来ることは予想していたのですがね(^-^;

レイコン・・・、今年は時間が無かったことからTAUにもS氏にも見せていません。撮影も自ら行う予定です。
去年より上のランキングは諦めていますが、作ってしまったものは悔いの残らないように仕上げていきたいと思ってます!

Woodlabel さんのコメント...

> スバルさん

パヤリンギ駄目でしたね~。
孵化したんだから浮上するだろうと思ってましたがこのような結末になってしまいました。
もし上手くいったとしてもそれは飼育者のエゴで、その稚魚たちには迷惑なことだったのかも知れないのでこれで良かったのだと思ってます。

レイコン・・・、盾!?無理無理・・・(^-^;
でも悔いが残らないようにあと一週間頑張ります!

Woodlabel さんのコメント...

> moominさん

おぉっ久しぶりだね~元気だった?
元気だったのは知ってるけど・・・(笑)

赤い水草?特別な事はしてないんだけど・・・(^-^;
やっぱり光のメリハリかなぁ~
レイコン出品、来年と言わず今年出しましょう!まだ間に合う!

Woodlabel さんのコメント...

> abotさん

同じアピスト同士だから大丈夫だとは思いましたが異常があったみたいです。
アピストの進化の過程は詳しく分かりませんが、自然の変化やこうした小さなハプニングが積み重なって形成されたのでは?と考える良い機会となりました。

LEDの事はよく分かりませんが、こんなに何色もの光を使ったライトは初めてです。
蛍光灯に近い光を出すために試行錯誤したのがよく分かります。
悔いが残らないように来週撮影頑張ります!

梨乃のパパ さんのコメント...

どうもです~
残念の気がしますが、やはりて言えばやはりですかな~(笑)
そんな簡単に交雑出来たら大変ですわな~(笑)
しかし、Mr.デスモも探究心!恐れ要りましたぞ~神様から
天罰が下るかも?何て心配してましたぞ!!うそ~(爆)
何とかレイコンも間に合ったみたいで?目指せ!プレート!
Ap〇態がレイコンでもプレートホルダー何て~ジョナサンズ
もはくが付きますがな~(笑)

ジョニきち さんのコメント...

ど~もです!ジョニきちです。

パヤリンギ残念です~。国際結婚みたいな感じにはいかないものなんですね。犬や猫なんかミックス沢山いるのに...。

レイコン水槽...レベル高っ!
自分の水槽が恥ずかしいw
全景楽しみにしてます(  ̄▽ ̄)

Woodlabel さんのコメント...

> 梨乃のパパさん

まぁ確かにこんなに簡単に交雑出来たら大変ですよね(^-^;
でも狙ってやった事じゃないんですよ~

レイコンは何とか誤魔化しながらやってますが、2ヶ月弱の製作期間でプレートなんて・・・
無理無理無理無理・・・(笑)
ちょうど今苔との格闘中です(^-^;

Woodlabel さんのコメント...

> ジョニきちさん

そうなんです。同じアピストだから犬や猫と同じように考えていたのですが・・・。
稚魚の事を考えると可哀想な事をしたなと反省中です。

恥ずかしいだなんて・・・。
ちょうど1ヶ月半くらいなので色々なコケが出てこようとしているところです。
撮影まで時間が無いので、現在は必死に藻類との格闘中です(^-^;